スクチャーシーサー【小,口開】勝連トラバーチン
材質:琉球石灰岩 【勝連トラバーチン】
サイズ:幅6㎝×高9.5㎝×奥6㎝
重さ:約500g
【写真のお品物をお届けさせて頂きます】
*写真5 手にした際のサイズ感
*写真6−8 対で置いた時の佇まい
*写真9 ミニ・小・中の3サイズを並べて
*写真10 粟石と勝連トラバーチンの表情
*写真11−17 若山大地さん制作風景
*写真18−26 ちゅんなー(喜友名)の石獅子群
ニコッと笑った顔がなんとも愛らしく,お手に取って頂く事が多いスクチャーシーサー。スクチャーとは,沖縄の言葉で【ひょうきんな】という意味。日々の暮らしにほっこりとした明るい気持ちや時間を届けてくれる石獅子です。
お部屋に【石】という素材が入ると、インテリアのリズムに変化が出て、他の素材や物を引き立て、より表情豊かに楽しく彩ってくれます。またお庭に置かれて、風化し苔むしていく姿や時間を楽しんで頂くこともまた本来の石獅子らしさを感じて頂けて宜しいかと思います。
本来一体ずつ設置されていた石獅子のあり方から、一体ずつご販売をさせて頂いておりますが、対で飾られたいという多くのご希望から、阿吽の形で対になるよう制作されている形もございます。
対で飾るとまるで石獅子達が会話をしているようで一層愛らしさが増しますね。お飾りになるスペースなどに合わせて楽しくご検討下さい。
ー若山大地さんと石獅子の事ー
スタジオde-jin 若山大地(わかやまだいち)さんが那覇市首里にある工房で,沖縄の大地を形成する琉球石灰岩を素材に,一点一点手彫りで形作られている石彫りの獅子(シーサー)です。
沖縄では昔,村落の入口などに災いを防ぐためにと琉球石灰岩を手彫りした石獅子を設置していました。これらの石獅子は【村落獅子】と呼ばれ,屋根獅子や門柱に設置されたシーサーのルーツではないかと言われています。
(スタジオde-jinさんのご案内より)
遡ると,1689年に八重瀬町富盛に火伏せの目的で作られたものが最古とされており,17世紀後半〜19世紀にかけて沖縄南部を中心にその後全島にわたって作られるようになったと言われています。
僕も沖縄を訪れた際,集落を回って古い石獅子を何体か見て回った事がありますが、いずれも必要以上の装飾がなく、とても素朴でとても大らかで、その温もり感じる佇まいにほっこりと笑顔をもらいました。
集落に災いがありませんように、大切な人に悪い事がありませんように。そんな温かな想いを胸に、集落に住む方々が自らの意思で身の回りにある道具を使い作られた願いの形。そんな愛溢れる石獅子に心惹かれてやみません。ご自身や大切な方の笑顔を想いながら、日々暮らしの傍らで楽しくお飾り頂けましたら嬉しく思います。
ー琉球石灰岩の事ー
琉球石灰岩は沖縄の大地を形成する地層で、珊瑚礁の働きでできた岩石としては若い石です。沖縄本島の中南部では多く産出され、古くから石畳、ヒンプン(魔物除けの壁)、石垣などに用いられています。多くの気孔を含んでいるのが特徴で、一見石彫には不向きのように思えますが、自然鉱物と対話しながら制作できる良さがあるそうです。
今回ご紹介する石獅子達は、勝連産の勝連トラバーチン(白い石)・港川産の粟石(ベージュの石)を素材に形作られています。一見軽石のような佇まいですが、手にするとしっかりとした重さがあります。是非そのギャップも楽しまれて下さいね。
-共に時間を重ねる上で-
石獅子は素材の性質上、手にされたり移動をされる際、サラサラ(ポロポロ)と石の粒(砂のような物)が出ます。予めご了承下さいませ。